98年12月の神戸空港ニュ〜ス

最終更新:1998年12月24日
市会本会議「空港島埋立」に同意 (98年12月24日)
 市が議会に同意を求めていた「神戸空港島埋立議案」は24日の本会議で記名投票にはかられ、大方の予想と寸分の狂いもなく50対19で承認されました。
 これで市が空港着工までに行う手続きはすべて終了。年明けにも運輸省へ「公有水面埋立」の申請が行われます。申請を受けて運輸省は環境庁などの意見も聞きながら、市に埋立を認可し、99年夏にも空港島の埋立工事が始まる予定です。
 ちなみに環境庁は計画当初、神戸空港反対の立場を示しましたが、3000億円の国家予算を投入する下水道施設、遊歩道建設を進めることを条件に、97年3月、空港島埋立を容認しています。
 また今回の審議では環境アセスメントで触れられていない浚渫土砂搬出ルートに「六甲アイランド」ルートがあることが判明。不正なアセスメントを元にした埋め立て続きとなります。
今頃になって新事実!〜港湾交通委員会審議 (98年12月19日)
 17日の本会議で提案された「神戸空港島埋立の同意を議会に求める議案」は18日、港湾交通委員会に付託され、審議が行われました。
 市当局の議案説明の後、「神戸空港を考える会」の中田作成事務局長から「議案に同意しない」ように求める請願の説明があり、さらに37人の口頭陳述も行われました。
 全員が「同意否決」を求める陳情
とあって、1人3分以内という時間制限の中、空港島埋立による海流の変化、予定地直下の活断層から船舶の航路の変更による安全面に至るまで、幅広い立場から「空港島埋立」の悪影響を指摘しました。
 また質疑応答の中で、市当局は建設残土搬出に「六甲アイランド」ルートがあることを明らかにしました。これは、環境アセスメントでは一言も触れられていない事項です。
 環境アセスメント手続きでまとめられた「環境影響評価書」は運輸省への埋立申請には必要な書類ですが、新事実発覚で、環境アセスメントは不十分だったことが明白となったわけです。
 それにも関わらず、山本信行・港湾整備局長は「六甲アイランドは今でもポートアイランド2期工事の積み出し基地になっている」ことを理由に「アセスメントのやり直しは不要」と答弁しました。
 委員会採決では賛成8、反対3(共産、住民投票)で「埋立同意」が原案のまま承認されました。また、この委員会に出されていた全ての請願と陳情(請願1、陳情83)を不採択としました。
「空港島埋立市会」始まる (98年12月17日)
 17日、定例市会の本会議が行われ、これまで各委員会で審議された決算に対する討論が行われましたが、この場で、山本信行・港湾整備局長から「神戸空港島埋立の同意を議会に求める議案」が提案されました。この提案は、運輸省へ埋立申請をする際に必要な手続きであり、神戸空港着工までの最終段階を意味しています。
 この議案に対する質疑応答で与党会派(空港推進派)と市当局は「環境への影響は軽微」「埋立に問題なし」とし、野党会派は空港直下の活断層、水質、航空機騒音といった側面から「市民の疑問は解決していない」として埋立に同意しない立場を明確にしました。
 なお、17日の本会議は市会側の配慮でロビーなどでのスピーカーによる傍聴も予定されていましたが、本会議場傍聴席は空席が目立ちました。
 市民の「住民投票運動」疲れなのか、それとも市民の間に「空港は決まったもの」という空気が広がっているのでしょうか。いずれにせよ、31万署名のパワーが急速に失われつつあることを感じさせる傍聴席でした。

市民は市会に口出しするな! 市会陳情要綱改悪! (98年12月16日)
 市会は16日、議会運営委員会(議運)を開き「請願・陳情取扱要綱」の改悪を与党の賛成多数で決めました。
 新要綱は、これまで「(委員会は市民から出された)口頭陳述を受けることとする」としていた文言を「口頭陳述を受けることができる」に変更しただけですが、これまで陳情の代表者全員に認めていた口頭陳述について、委員会運営に支障が出ると委員会が判断した場合、口頭陳述人数を制限できると解釈されています。
 また、11月の住民投票条例市会の「空港特別委員会(空特委)」で219件の口頭陳述申請があり、委員長と与党の勝手な判断で口述人を30人に絞り込んだものを、さかのぼって正当化したものといえます。
 ただし、市会事務局では、これまで通り、口頭陳述の申請を受け付けます。
 その一方で、この日の議運では、多数の傍聴が予想される審議で、傍聴者待合室(25階)、ロビー(1階)でのスピーカーによる傍聴も委員会の裁量で行うことが確認されました。(スピーカーによる傍聴は、これまで議運が決めていました)
 また、17日と24日の本会議では、住民投票条例臨時市会と同様、待合室、ロビーにスピーカーを設置する事が決まりました。
市、「神戸空港推進」オフィシャルサイト開設(98年12月13日)
 市は今月5日から、インターネット上に「神戸空港のご案内」と題したホームページを開設しました。
 これは「住民投票条例」臨時市会初日の本会議で「インターネットでも(空港)情報を流していきたい」との市長発言を受けて作られたものです。
 サイトの内容は、環境や安全面よりも「経済効果」について多くページを割いているのが特徴。また市民から寄せられた質問に答える「Q&A」コーナーでは住民投票条例否決の言い訳に終始しています。
 これまで、インターネット上での「神戸空港」サイトは住民投票条例賛成派と、本誌を含む空港反対派が大多数を占めていました。
 なお、アドレスは下記の通り。また、デスクトップの壁紙として、薄汚れた「神戸空港完成予想図」(84キロバイト)がダウンロードできます。
  http://www.city.kobe.jp/cityoffice/39/030/
「空特委」395+3件の陳情、まとめて不採択(98年12月9日)
 「住民投票条例」審議で未処理となっていた市民からの陳情を審議する市会空港特別委員会は9日再開しました。
 委員会の3分の2以上を占める与党委員らは「住民投票条例案は否決されている」ことを理由に、条例賛成派の市民が出した条例制定を求める陳情395件を全て不採択としました。
 また前回(11月26日)提出されながら、審議延期となっていた「条例審議の経過の公表」を求める陳情2件と、「11月17日の空特委での裁決は無効」とする陳情1件が委員会に諮られましたが、賛成少数で、こちらも不採択となりました。
 この日も委員会室に入りきれないほどの傍聴者が詰めかけ、委員会室で傍聴できない市民らは、傍聴者待合室でのスピーカーによる傍聴となりました。
住民投票条例臨時市会に出された陳情の審議結果
主旨件数結果
住民投票条例可決395採択4、不採択10
住民投票条例否決、空港推進4採択10、不採択4
審議期間延長、市長意見撤回など13審議打ち切り
合計412 

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