神戸空港・環境アセスメント質疑応答

1998年6月21日・港島小学校
住民側:なぜ警察が、この会場の警備をしているのか?
神戸市:昨日(20日)市役所や職員に対して(この住民説明会開催について)悪質な電話があったため、会場と会場周辺の安全確保のため警察の指導をお願いした。
住民側:警察の警備の中で住民説明会を開くのは問題。神戸市民は暴徒ではない。今すぐ警察の警備を撤回してほしい。
  
住民側:大地震の影響で地盤がしまりきっていない中、土砂の埋立に汚濁の問題はないのか。汚濁防止膜も無意味では?
神戸市:埋立の工程は汚濁防止膜を施した後、護岸が海面から約2m出た段階で埋立工事を行うので、周辺海域に土砂が流出することはない。
また、汚濁防止膜は一般的に埋立工事で用いられるもので、汚濁は防止膜を使わない工事の半分程度に軽減できる。
  
住民側:工事車両が空港建設現場の近道となる「ポートピア大通り」に流れることはないのか?
また準備書で触れていない「ポートピア大通り」周辺の環境予測はどうなのか?

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神戸市:西側臨港道路を工事用車両の走行道路として想定している。また、東側港湾道路も6車線から将来は8車線に拡幅する。
生活道路となっている「ポートピア大通り」に工事車両は進入しないよう、標識を立てて規制したい。
住民側:標識だけで守られるのか?
神戸市:空港計画を進めていく者として標識だけでは不十分であると思っている。
ポートアイランド住民の環境を守る対策を講じる。
  
住民側:空港建設による船舶への影響は?
神戸市:空港島が出来ても、航路の変更で対応できる。ただし安全対策は講じる必要がある。
  
住民側:「空港促進協」の会合で市会議長の「議会は民意を問いながら空港建設を決意した」という趣旨のコメントが一部新聞で報じられているが、いつ、どこで民意を問うたのか?
神戸市:議長の発言は把握していない。議会に対する疑問が出たことについては市会事務局へ伝える。
  
住民側:「環境評価準備書」の測定個所はどのような基準で決められたのか。測定結果は住民への影響を反映していないのではないか?

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神戸市:港島中学校については居住地域の中心として、南公園は将来的にポートアイランドの中心となることで選んだ。
沿道との関係は「本編」(6月9日〜7月23日まで市役所、中央区役所で縦覧)で記載している。
測定個所は環境アセスメントとして適切だと思う。
住民側:測定個所について設定し直してほしい
神戸市:地域の人々との相談の上で検討したい。
  
住民側:「環境評価準備書」では「環境基準の達成と維持に支障がなく、環境保全目標を満足するものと考えられる」という語句ばかり。市は自分たちの都合のいいデータばかりを「準備書」に載せているので断固抗議する。
例えば通産省中央工業技術研究所や京大防災研は、空港島の埋立では大阪湾の潮流が変わり、悪影響があるといっている。
神戸市:通産省中央工業技術研究所や京大防災研のデータは承知している。通産省のデータは空港の位置が確定した1997年以前の実験でのデータである。
市では市民の立場でわかるように、独自に模型実験をした結果を「環境評価準備書」で公表した。
また、大阪湾全体の問題について、市として行政的に他の市の環境のことは言えない。
  
住民側:現在、経済はマイナス成長なのに、航空需要の予測について平成5年度の成長率で予測するのはおかしい。需要予測はマイナス成長の時勢にそぐわない。空港建設を凍結せよ。
神戸市:短期的には経済成長の上下が激しいが、長期的には、平成5年度の成長率で計算する。空港需要については、全国的にも珍しい都市近接空港なので問題はない。
  
住民側:経済効果について大阪空港では50回の離発着で1500億円なのに、神戸空港の経済効果予測では60回の離発着で4000億になっている。離発着回数はほぼ同じなのに、経済効果が3倍近くになるのはなぜか?
神戸市:予測の方法が違う。大阪空港は空港と空港関連施設内部だけでの経済効果であって、神戸空港はそれに加えて、空港を利用して神戸へ来られた人の交通機関の利用、宿泊、飲食などの波及効果も計算している。
  
住民側:空港予定地に現在漁船が集中している。関西空港の時に1000億円ともいわれる高額な漁業権が支払われているが、神戸空港では漁業権はどのようになっているのか?
神戸市:潮流の変化は空港島周辺に限られているし、埋立も必要最小限なので海面の消失は軽微であるが、漁業権補償の対象となるだろう。
  
住民側:大阪湾に関西空港と神戸空港の2つの空港が出来ることになるが、飛行機の集中で空域の危険はないのか。
神戸市:関西空港との管制については1994年10月に問題は解決している。また、神戸空港、大阪空港は関西空港で一元管制される。一元管制はすでに実施しているところもあるので問題はない。
  
住民側:「六甲おろし(六甲山から吹く強い北風)」対策は?
神戸市:風が強い場合、離陸を見合わせるので問題はない。また、悪天候などで飛行機が着陸できない場合は他の空港を使う。
  
住民側:水質問題で環境庁も注目している「人工ラグーン」(海水浄化池)の海水浄化効果が示されていないのはなぜか?
神戸市:人工ラグーンの効果は検討中。詳細は今後明らかにする。
  
住民側:水利模型の水質結果が「評価書案」にないのはなぜか?
神戸市:水利模型では海底は再現できず、水質までは予測できない。
  
住民側:今回の説明会はなぜ中央区だけなのか?
神戸市:空港建設での関係地域が中央区だから。
  
住民側:市は空港建設で市民に夢と希望を与えられると考えているようだが、これまでの市側の説明では不安ばかりが募る。市は市民の空港問題に対する不安を取り除くためにも、市民の全ての疑問にこたえるべきではないか?
神戸市:従来から空港計画については新聞折り込みの「神戸空港ニュース」でお知らせしている。市は積極的に広報もして説明会もしている。これからも誠心誠意、対応する。
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