▼「60年安保」以降、民間港に 寄港した米軍艦(隻) |
年 | 横浜 | 沼津 | 神戸 | 呉 | 別府 |
1962 | | | 27 | | |
63 | | | 29 | | |
64 | | | 11 | | |
65 | | | 1 | | 15 |
66 | | | 5 | | 1 |
67 | | | 5 | | 5 |
68 | | | 8 | | 1 |
69 | | | 3 | 1 | 1 |
70 | | | 18 | | 1 |
71 | | | | 1 | 1 |
72 | | | 1 | 3 | |
73 | | | 4 | 7 | 4 |
74 | | | | 5 | 1 |
75 | | | | 5 | 2 |
76 | | | | 4 | 1 |
77 | | | | 4 | 4 |
78 | | | | 1 | |
79 | | | | 3 | 4 |
80 | | | | 3 | 2 |
81 | 2 | 8 | | 6 | 6 |
82 | | 14 | | 5 | 1 |
83 | 2 | 6 | | 3 | 8 |
84 | | 8 | | 4 | 2 |
85 | 7 | 4 | | 1 | 1 |
86 | 14 | 3 | | 4 | 2 |
87 | 8 | 3 | | 5 | 2 |
88 | 2 | 7 | | 3 | 2 |
89 | 1 | 4 | | | 1 |
90 | 2 | | | 1 | 2 |
91 | 3 | | | 1 | 1 |
92 | 2 | | | 5 | |
93 | | | | 2 | 2 |
94 | 2 | | | 2 | |
95 | 1 | | | 1 | |
96 | 4 | | | 1 | 1 |
今回の「風見鶏」は震災の話題から大きくはずれた話題ばかりが多いですが、忘れているわけではないのでご安心ください。
最新の情報が入りましたら、震災情報のページで随時更新していますので、日頃から「風見鶏」をチェックしていただきますようお願いいたします。
さて、ここ数ヶ月「危機管理」の一環として「有事」・・・つまり戦争があったとき、日本は何をするのかということを想定した「ガイドライン」作りが話題になっています。
基本的には、アメリカの言いなりで日本が独自に何をするのかというのは策定されていません。日本には表向き「軍隊」はありませんから、日米安保条約下、仕方のないことです。
ただ、これに伴う「思いやり予算」は、日米安保条約に記載されていないことですから、在日米軍の駐留経費は、日本の国家予算から拠出する根拠はありません。
なのに在日米兵1人あたり数百万円の経費が日本国民の血税から支払われているうえに、米兵が日本人を強姦しても、車ではねても、強盗しても日本人よりも軽い罪ですみますから、日本は実質アメリカ合衆国の植民地と言っても過言ではありません。日本人として、情けないことです。
戦争状態の危機管理を考えるのは、構わないのですが、既に米軍は「友好」と称して一部の小規模民間港に軍艦を入港させていますが、どこの世界に軍艦を乗りつけて「友好」を深める常識があるのでしょう。これでは、まるで包丁とピストルをちらつかせながら、銀行で自分の預金を下ろすようなものです。
これはアメリカ本土で近代戦が行われていないがための常識と教育の欠如によるものでしょうが・・・。
いずれにせよ、これでは、ますます日本の植民地化が加速されます。
ガイドラインに「事前に戦争を抑止する手段」は全くふれていません。まるで、これは、戦争があるのを楽しみに待っているようなものです。
さて、このほど、その日本を植民している米国は、ガイドラインの一環として、米艦隊を日本の民間港寄港を要求してきました。
すでに、日本では横浜、沼津、神戸、呉、別府の5つの民間港が米軍によって使用されてきました。米軍艦の入港隻数をまとめたのが、それが左の表です。
特に神戸港は、敗戦から1970年まで、港の一部が米軍によって接収されていました。
それなのに、今回のガイドラインで、米軍の利用実績がある神戸港を、わざわざ使用したいと、表明しています。
表を見てもわかるとおり、神戸港では1974年以降、米軍は一度も寄港していません。寄港できない理由があったのです。
1974年以降、神戸に米軍艦を寄せ付けなかった理由は、1974年の米軍元将軍のラロック氏が「米軍は既に核武装で日本の港に入港している」と発言したことによります。
この発言当時3つの民間港に米軍艦が入港し、そのうちの大多数が神戸港を利用していました。
非核3原則があるにも関わらず、核兵器を日本に、しかも神戸港に持ち込んでいたわけです。
そこでラロック元将軍の発言を重く見た神戸市議会は1975年3月18日、当時の市長以下、市会議員が全会一致で「非核神戸方式(神戸港非核決議)」を可決しました。
「非核神戸方式(神戸港非核決議)」は「核兵器を積載した艦艇が入港するのをいっさい拒否する」と明記し、以後、神戸港入港を希望する外国艦艇に対して「非核証明書」を神戸市に提出しないと入港できなくなりました。
この決議以来、米軍艦は入港しなくなりました。
かといって、外国の軍艦が神戸港に入港していない訳ではありません。
「非核証明書」は艦艇の入港を希望する国の在日大使館が発行し、それを提出することによって、神戸港を軍事的に利用することができます。
1975年以降、カナダ、オーストラリア、フランス、インド、イタリア、スウェーデン、チリの計17艦艇が「非核神戸方式(神戸港非核決議)」にのっとって寄港しています。
ただし、1987年、チリ軍の練習帆船が入港して以来、軍艦はおろか軍用船は1隻も入港していません。また1983年以降、練習艦、練習艇しか利用していませんでした。
|