復興度

  北海道
東北
関東 北陸
甲信越
東海 近畿 中国
四国
九州
沖縄
海外 合計
            被災地        
完全に復興                    
90%程度復興   1               1
80%程度復興   1 1 2   1 1   3 9
70%程度復興   7 2   5 1 1     16
60%程度復興 1 4 1   1 2 1   1 11
50%程度復興 1 6     1 1 5   2 16
40%程度復興   3   1 3   1 2 2 12
30%程度復興   3     2       1 6
20%程度復興         1 2 1     4
10%程度復興           1       1
まだ復興していない 1   1     1     1 4
無回答           1     1 2
合計 3 25 5 3 13 10 10 2 11 82

 平均的に見ると被災地は4〜8割は復興していると見られているようです。
 回答の絶対数が少ないので単純には比較しにくいですが、被災地域の人と被災地を除く全国の人との「復興意識差」にもズレがあるように見えます。被災地域の人は、全国の人が思っているほどの「復興感」を感じていないのが現状です。
 また、選択肢に「完全復興」の項目を設けていたにもかかわらず「完全復興」と答えられた方はいませんでした。
大地震後、神戸に来たことがある人と、来たことがない人の「復興差」は
  地震後、神戸に来たことがない 地震後、神戸に来たことがある 神戸に
住んでいる
合計
ボランティアで来た 仕事で来た 観光で来た いつも通勤・通学している
完全復興              
90%程度復興       1     1
80%程度復興 6   2   1   9
70%程度復興 4 1 2 6   3 16
60%程度復興 7   1 1 2   11
50%程度復興 8 2 3 2 1   16
40%程度復興 4   6 1   1 12
30%程度復興 3   1 2     6
20%程度復興 1     1   2 4
10%程度復興           1 1
復興していない 1 1   1   1 4
無回答 1         1 2
合計 35 4 15 15 4 9 82
 回答者と神戸との関わりで比較したのが、この表である。
 予想はしていたが観光できた人の「復興達成感」は、やや高めに分布している。
 神戸市長は80%復興と公言しているが、必ずしも「それほどの高水準で復興」しているわけではないのだ。

コラム●神戸ルミナリエと観光復興
 観光といえば、地震後最大の観光イベントとなった「ルミナリエ」は人出の割には、地元への経済効果は低かった。銀行系シンクタンクが数百億円の経済効果があると試算したが、そのほとんどは大阪に本社がある鉄道会社と百貨店が吸収し、地元にはほとんど還流されていない。
 ルミナリエの主催者である「実行委員会」が赤字経営であることが、それを証明している。
 まさに神戸観光の光りは「虚飾」以外の何者でもなかった。

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