さぁ、答え合わせの始まりです
犯人逮捕前のワイドショーの推理一覧

最終更新:1997年7月1日
※答え合わせは読者の皆さんの判断に委ねます。

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◆はじめに◆
※この企画は地域住民、犠牲者のご遺族のことを考えない悪質ワイドショー・コメンテーターの発言をまとめたものです。
特に悪質と思われる次の2人は、一例としてここに記しておきます。
福島章氏(上智大学教授)
神戸新聞に声明文が届けられたことについて笑顔で「やっぱり来ましたね」(6月6日「ルックルックこんにちは」)
山崎哲氏(劇作家)
「テレビの報道を見て現場を見たくなった」と発言し、現場付近をただただ散歩する。なおかつ、それがテレビに映し出される。(6月6日「ビッグトゥデー」)
(1)第1犯行声明
▼メッセージ全体
▼1966年、アメリカで起こった「ゾディアック事件」に共通点が多い。(6月2日「おはようナイスディ」)
※ゾディアック事件…事件関連リンクコーナーを参照してください。

▼「愚鈍」
▼「愚鈍」と言う言葉をよく使う人に怒られたことのある人間が書いたものではないか。(岸部四郎氏=司会者 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼「汚い野菜ども」
▼地域住民と警察。「愚鈍な」とセットになっている。(高橋紳吾氏=精神医 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼地域住民。(福島章氏=上智大学教授 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼十字マーク
▼学校を葬るサイン(高橋紳吾氏=精神医 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼薔薇の花。このあとに続く2行は差出人を意味している(安本美典氏=言語学者 6月2日「おはようナイスディ」)

▼(十字マークの下に細長い三角形が書かれていたことについて)三角形は「タンク山」、十字マークは頭を意味し、胴体はタンク山にあると暗示していたのではないか。もしかすると死体にもこのマークがつけられているのではないか?(佐藤喜宣氏=杏林大学医学部教授 6月3日「ルックルックこんにちは」)

▼自分の存在をマークでしか表せないのは、犯人の幼稚性を示している。(作田明氏=精神医学者 6月19日「ザ・ワイド」)

▼「学校殺死の酒鬼薔薇」
▼暴走族の落書きを真似ている。文中の「僕は」も、若者を装っている。(高橋紳吾氏=精神医 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼犯人は自分を鬼と思っている。(福島章氏=上智大学教授 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼酒鬼薔薇聖斗をローマ字にして、並び替えると「体制、殺さねば」となる。犯人は社会全般に対する恨みがある。殺すのは誰でもよかったのでは…(蜂巣敦氏=犯罪アナグラム研究家 6月2日「おはようナイスディ」)
※アナグラム=文字を並べ替え、別の文章を解読する。

▼文脈
▼(隣接行に「ない」「ない」「を」「を」などが続いている点で)犯人は文章の教養が低い。(安本美典氏=言語学者 6月2日「おはようナイスディ」)

▼中国語や漢文を熟知している人物。または先生か?中国語の表現で、次のような言葉が実在する。漫画で育った人ではかけない文章である。

 「殺死」=人を絞め殺す
 「野菜」=弱者に対する蔑称
「酒鬼」=大酒呑み など。
(香坂順一氏=日本中国語検定協会理事長 6月5日「ザ・ワイド」)
神戸新聞社告
(2)第2犯行声明
▼なぜ神戸新聞社に送りつけたのか
▼神戸にこだわりがある。(高橋紳吾氏=精神医 6月6日「ルックルックこんにちは」)

▼犯人が地元の人間であることを示す。神戸新聞社がこの声明文を発表したことは、新聞社として当然。(住田良能氏=産経新聞編集局長 6月6日「おはようナイスデー」)

▼文章・文脈
▼難しい字(「銜える」「愚弄」など)があるのに、誤字らしき文字(「本命」)があるのは、いったんワープロで文章を作り、手書きにしているからだ。(鍬本實敏氏=元警視庁刑事 6月6日「ルックルックこんにちは」)

▼義務教育が自分のような殺人者を生み出したのだと言いたかった。(諸沢英道氏=常盤大学学長 6月6日「おはようナイスデー」)

▼精神分裂者が書く文章ではない。(金子仁洋氏=大学教授 6月6日「ルックルックこんにちは」)

▼ワープロで原稿を作った。誤字は単なる変換ミス。知的レベルが高いとは言えない。(諸沢英道氏=常盤大学学長 6月6日「おはようナイスデー」)

▼「ほんみょう」で「本命」は変換できない。「命」に何か意図的なものを感じる。(井沢元彦氏=作家 6月6日「おはようナイスデー」)

▼赤い文字、赤い粘着テープは、注意を引きつける意味がある。(岩井弘融氏=東洋大学名誉教授 6月7日「ルックルックこんにちは」)

▼赤い文字は戦いの合図。受け取った人に挑戦する意味が込められている。「友人」は、もうひとりの自分。自分の欲望。(高橋紳吾氏=精神医 6月7日「ルックルックこんにちは」)

▼赤い文字は血をイメージ。怒りの心が内在している。血に対する執着が強い。(多田徹佑氏=心理学者 6月9日「ルックルックこんにちは」)

▼赤は中国では祝いの色。犯人が中国語に熟知している人物とすれば、自分で事件の成功を祝っている。(香坂順一氏=日本中国語検定協会理事長 6月10日「ザ・ワイド」)

▼「ボク」を多用するのは小学生的性格の持ち主。(岩井弘融氏=東洋大学名誉教授 6月11日「スーパーモーニング」)

▼若い人は「義務教育」という言葉を使わない。(酒鬼薔薇が20代前半だとして)使うとすれば「偏差値教育」と書くはずだ。(藤本哲也氏=中央大学教授 6月20日「スーパーモーニング」)

▼「透明人間」は自分は捕まっていないという意味として使われている。(有田芳生氏=ジャーナリスト 6月19日「ザ・ワイド」)

(3)犯行動機、方法
▼少年をだまして、タンク山のアンテナ施設に連れ込み殺害。遺体の切断も、大きなゴミ袋を二重、三重に敷き、その場で行った。40kgもあるといわれるの少年の胴体を担いでタンク山を登ってくるのは無理。(鍬本實敏氏=元警視庁刑事 6月4日「ルックルックこんにちは」〜タンク山で)

▼友が丘中学校前に猫の死体などを置いたが、騒ぎにならなかったので、人間の首を置いたのでは? 少年を殺したのは車の中。遺体の切断も車内。(山村正夫=推理作家 6月4日「ワイド!スクランブル」)

▼犯人が須磨にこだわる理由…地域に対して何らかのコンプレックスがある。この町に恨みがある。このような犯行をおこして、地域住民を恐怖に陥れるための犯行。もし、犯人がピストルを持っていたとすれば、この地域の住民を大量に殺害していただろう。(ロバート・レスラー氏=元FBI心理分析官 6月5日「ザ・ワイド」)

▼これまで積み重ねた自分の能力を発揮できないでいたのが、このような形になってあらわれた。(金子仁洋氏=大学教授 6月6日「ルックルックこんにちは」)

▼子どもをさらし首にしているのは地域に対して恨みがある。(高橋紳吾氏=精神医 6月7日「ルックルックこんにちは」)

▼宗教的な色彩があるとすれば、少年は生け贄。(藤本哲也氏=中央大学教授 6月17日「スーパーモーニング」)

▼自分の空虚を埋める殺人。報道を楽しんでいる間は再犯を起こさない。(影山任佐氏=心理学者 6月18日「スーパーモーニング」)

▼殺害された少年は動物好きなので、子犬や子猫を見せて車に誘い殺害した。(藤本哲也氏=中央大学教授 6月18日「スーパーモーニング」)

(4)目撃情報
▼自分は捕まらないと言う前提で、後々の捜査を考え、わざと不審な行動をした。(藤本哲也氏=中央大学教授 6月16日「スーパーモーニング」)

(5)犯人像
▼若い人…厳しい少年時代を送った麻薬常習者。権力や両親に反感を持つ孤独な人物。今、犯人はマスコミの騒ぎを楽しんでいる。マスコミの報道が下火になると再犯の可能性がある。(ダン・トクナガ氏=元FBI捜査官 6月2日「おはようナイスディ」)

▼知能指数は高いが、学校生活になじめなかった20歳代の男。犯罪報道が下火になると再犯のおそれがあり、この場合は事件が近県に広がる可能性がある。(作田明氏=精神医学者 6月3日「スーパーモーニング」)

▼ホラービデオ・推理小説マニア(作田明氏=精神医学者 6月4日「スーパーモーニング」)

▼大人でありながら大人の仲間に入られない人物(鍬本實敏氏=元警視庁刑事 6月4日「ルックルックこんにちは」)

▼地元の人間。3月の通り魔事件の犯人とは別人。通り魔事件は性的で痴漢的だが、今回の事件はそれが感じられない。(山村正夫=推理作家 6月4日「ワイド!スクランブル」)

▼(金物屋を数件回って鍵を物色するなど)あまりにも無防備のようだが、用意周到の一面もある。複数犯かも知れない。(佐藤喜宣氏=杏林大学医学部教授 6月5日「ザ・ワイド」)

▼通り魔事件とは別人。通り魔事件に便乗した人物の犯行か?(亀和田武氏=作家 6月5日「ビッグトゥデー」)

▼自分の犯罪が出ている新聞や雑誌をスクラップして保存し、同様にテレビもチェックしている。犯人は殺した少年に何の興味もなく、マスコミで取り上げられることを楽しんでいる。自分の起こしたことを「社会に認められた」と思い満足している。事件が下火になると、同じ地域内で、次の殺人を行うだろう。(ロバート・レスラー氏=元FBI心理分析官 6月5日「ザ・ワイド」)

▼以前は住んでいたかも知れないが、現在はこの地域に住んでいない。(諸沢英道氏=常盤大学学長 6月5日「ビッグトゥデー」)

▼「しらけさせる」は30歳代の使う言葉(井沢元彦氏=作家 6月6日「おはようナイスデー」)

▼知的レベルが高い人物。(小林久三氏=推理作家 6月7日「ルックルックこんにちは」)

▼精神的に未熟。(高橋紳吾氏=精神医 6月7日「ルックルックこんにちは」)

▼知的レベルの高い家庭で育ち、優等生だが分裂病になったことがある。(多田徹佑氏=心理学者 6月9日「ルックルックこんにちは」)

▼もともと生まれた気質は分裂気質、テンカン気質での両方を持っている。(森武夫氏=専修大学教授 6月9日「おはようナイスデー」)

▼自己分析が出来る人物。精神分裂者ではない。(福島章氏=上智大学教授 6月9日「おはようナイスデー」)

▼子供を狙うのは根底に性的なものがある。大人社会となじめない人物。このタイプの人間は捕まるまで同じ犯罪を繰り返す(朝倉喬司氏=ノンフィクションライター 6月9日「おはようナイスデー」)

▼社会の抑圧と反抗を殺人で表現している。そのような考えを持つ人間は日本に1000人から2000人はいると思う。(唐沢俊一=B級カルト評論家 6月16日「スーパーモーニング」)

▼内向的でヘヴィメタルばかりを聴いている一人暮らしの人(湯川レイ子氏=音楽評論家 6月16日「ザ・ワイド」)

▼80円切手や90円切手には用紙に発光剤が使われているが、第2犯行声明を郵送した際に貼られていた100円切手には発光剤は使われていない。犯人は切手マニアかも知れない。(さとう一声氏=レポーター 6月17日「ルックルックこんにちは」)

▼33歳、マザコン。文章が理屈っぽいのは理工系。几帳面で仕事面では有能だが、アフター5のつきあいは苦手。(影山任佐氏=心理学者 6月18日「スーパーモーニング」)
(6)関連事件(3月の通り魔殺人事件など)
▼首や足を切られた猫の死骸などが事件現場に落ちていた事件に関しては「模倣犯」(福島章氏=上智大学教授 6月2日「ルックルックこんにちは」)

▼タンク山の木に彫られた「×死ね」の落書きは、この事件の犯人のもの(山村正夫=推理作家 6月4日「ワイド!スクランブル」)

(7)その他
▼逮捕は近い。(鍬本實敏氏=元警視庁刑事 6月4日「ルックルックこんにちは」)

▼本当に犯人が自分の中の自分に相談としているとすれば、精神耗弱と認められ、刑事罰が軽くなるのではないか。(高橋龍太郎氏=精神科医 6月6日「ルックルックこんにちは」)

▼これまで、いろいろなメディアで、この事件の推理が行われているが、その推理ははずれていないと思う。(諸沢英道氏=常盤大学学長 6月9日「ビッグトゥデー」)

▼警察の捜査は犯人をかすっている。(森武夫氏=専修大学教授 6月11日「スーパーモーニング」)

▼1週間か10日すれば捕まる。(鍬本實敏氏=元警視庁刑事 6月11日「スーパーモーニング」)

(番外)報道姿勢
▼(司会者に推理を求められて)推理はしたくない。マスコミは相手(犯人)の言うがままに事件を取り扱うべきではない。この事件の報道に関して別の対策をたてるべき。(大谷昭宏氏=ジャーナリスト 6月9日「スーパーモーニング」)

▼テレビで心理学者などが好き勝手に推理し、センセーショナルに、この事件を扱っているが、犯人を狂喜乱舞させるだけ。レポーターも、ただ立っているだけなのだから、わざわざ現場の校門を背景にしてレポートする必要はない。テレビを観る人も、地域住民や被害者の家族のことを考え、そして「自分がその立場だったら」ということも考えて、冷静に観てほしい。(おすぎ氏=映画評論家 6月6日・AM神戸「金曜シューズ探検隊」)
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