神戸空港計画の歴史

最終更新:1999年9月13日
年月出来事
1966年4月神戸港沖に人工島「ポートアイランド」の護岸建設開始
68年10月ポートアイランド起工式
69年5月運輸省が「関西空港」構想を発表。
神戸沖、明石沖、淡路沖、泉州沖が「関空候補地」に
70年4月
7月
市街地とポートアイランドを結ぶ神戸大橋が完成
ポートアイランド使用開始
72年3月神戸市議会が「神戸沖空港反対」を決議
・反対決議案に賛成した市会会派=公明党、社会党、民社党、共産党
73年3月宮崎辰雄市長(当時・保守系)が市会本会議で神戸沖空港反対を表明
73年10月神戸市長選挙で空港反対を表明した宮崎辰雄市長が再選。
・これまで宮崎市長を支持していた自民党が「空港反対」に不快感を示して対立候補を立てたため、これまで市長不支持だった共産党が市長支持派に加わり、革新系市長として宮崎辰雄市長が再選
80年 地元選出の石井一衆議院議員(当時=自民党航空対策委副委員長、現在は民主党)が神戸空港試案をまとめる
81年3月ポートアイランド第一期完成
・記念事業として「神戸ポートアイランド博覧会」を開催、予想入場者数を310万人上回る1,610万人が来場。60億円の黒字を計上
82年6月宮崎辰雄市長が国内線専用空港としての「神戸沖空港試案」を運輸省に提出。神戸市議会も「空港反対決議」の転換意見書を採択
83年5月政府、関西国際空港の泉州沖建設を正式に決定
89年10月神戸市長選挙で宮崎市政継承を掲げ、自民党から共産党まで全政党が支持、推薦する笹山幸俊助役が当選
90年3月神戸市会、兵庫県会で「神戸空港推進」を全会一致で決議
 9月神戸空港に反対する市民団体が共同で空港計画中止の陳情書を運輸省、環境庁、神戸市、兵庫県に提出。この運動がきっかけで「神戸空港を考える会」が発足
11月政府は大阪国際空港を国内線専用空港として存続させることを決定
91年11月国の第6次空港整備5か年計画の中で神戸空港を予定事業として盛り込む
93年8月運輸省が神戸空港を新規事業に格上げ
94年2月94年度政府予算に神戸空港計画関連調査費が計上される
9月関西空港が泉州沖に開港
95年1月阪神・淡路大震災発生、神戸で史上初の「震度7」を記録
・神戸市内で最大22万人が避難生活、死者4,512人・行方不明1人、全半壊・全半焼の建物が20万棟以上、神戸市内の被害総額は約9兆円
2月神戸空港計画を強く推し進める神戸商工会議所の牧冬彦会頭が震災復旧について「空港はまだ大量の資金をつぎ込む段階に入っていない。それまでに急ぐべき事を先にやるというのが常識」と空港よりも震災復興優先のコメントを『神戸新聞』で発表
 6月 『神戸市復興計画』を発表
・「交通ネットワークの整備」「広域防災力に対応した都市空間の形成」として、神戸空港の整備を盛り込む
10月神戸空港島埋立に伴う港湾計画変更の環境アセスメントを開始
・96年の評価書案縦覧で2,283件の意見書
96年11月神戸港港湾審議会は非公開で港湾計画に空港計画を組みいれることを承認
12月運輸省の公聴会で350人が公述申請
97年2月運輸省、神戸市に対して空港設置許可
3月運輸省、港湾計画変更を承認
 10月神戸市長選挙で、共産党が与党を離脱し独自候補(大西和男氏)を擁立。
笹山幸俊市長が三選を果たすものの、東灘区、灘区では笹山市長よりも共産系候補者の得票が上回る。空港が設置される中央区では僅差。
98年1月空港島埋立環境アセスメントを開始
 3月神戸空港計画に疑問を抱く市民らが「神戸空港・住民投票の会」を結成
7月空港島埋立環境アセスメント案の縦覧で1,565件の意見書
 8月「神戸空港建設の是非を問う住民投票条例案」直接請求署名活動開始
・法定期限の9月20日までに、法定数を大きく上回る 353,525 人分の署名を集める
10月空港島埋立環境アセスメント終了を受けて、神戸市は運輸大臣に埋立免許を出願
・空港総事業費を3,140億円と発表
  「神戸空港建設の是非を問う住民投票条例案」直接請求署名の審査で市選管は有効署名数 307,797 人と告示
11月政令指定都市では初めての住民投票条例直接請求となった「神戸空港建設の是非を問う住民投票条例案」市会で否決
・条例案に賛成した会派=共産党、住民投票(新社会党、無党派市民ネットワークの合同会派=本会議には欠席)、さわやか神戸・市民の会

住民投票条例否決直後の市会本会議神戸空港推進決議を採択
・決議に賛成した会派=公明党、自民党新こうべ21、自民党新政会、自民党、自民党みらい、こうべ市民連合、民社市民連合

 12月市会、神戸空港島公有水面埋立を同意
99年1月市、運輸省へ埋立認可申請
 6月環境庁の神戸空港島公有水面埋立の同意を受けて、運輸省が市へ埋立認可
8月空港島埋め立て予定地の磁気探査
 9月議員提案による「神戸空港是非住民投票条例案」を審議する臨時市会(9日)
・賛成23、反対48で否決

埋め立て予定地に浮標29基を設置し、付近海域の船舶の航行を禁止(10〜11日)

着工…汚濁防止膜の設置(13日)

10月神戸空港起工式(29日)

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